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社会を変えるデータサイエンス 名古屋大学 藤井慶輔先生①

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社会を変えるデータサイエンス 名古屋大学 藤井慶輔先生①

 例えばサッカーの試合を観ていて“あの選手の動き、すごいな!”と驚いた経験はありませんか。サッカーに限らず、どのスポーツにも飛び抜けた動きをする選手がいます。その動作をデータ化して解析し、誰にでも理解できるよう表現する。スポーツのデータサイエンスに、名古屋大学の藤井慶輔先生は取り組んでいます。


スポーツの動きを「見える化」する

 スポーツ番組を観ていると、よく「あの選手の動きはすばらしい」といった解説をよく耳にします。確かに見ていて「うまいな」と感心することがありますよね。

 では「動きがうまい」という表現は、どういう意味なのでしょうか。「うまい」という感覚的なことばを、何とか具体的に表したい。そのためスポーツの動きをデータ化し、AIや機械学習を活用して解析しています。研究成果は、競歩での反則判定やフィギュアスケートのジャンプ評価などがあり、今後の活用が期待されています。 選手の動きをデータ化するためには動画の映像を使います。映像から各選手の動きを抽出し、それを3次元座標などを使って数値化するのです。


うまい選手はどこが、どう違うのか

 私はずっとバスケットボールをやっていたので、主にチームスポーツを研究対象としています。コートの中で二つのチームが、チーム内では協力し合い、チーム間では競争する。試合では複雑な動きをみせます。その動きを解析していきます。

 自分が選手だったときには、自分も含む周りの動きを感覚的にしか捉えられませんでした。今は動画から得たデータを基に一人ひとりの動きを数値化して解析しています。チームの動きをデータとして把握できれば、客観的な評価ができます。つまり感覚的に捉えた「うまい・へた」を、数値で表せるのです。

 データとAIを駆使すれば、うまい動きを誰もがわかる形で表現できる可能性があります。そうなれば上手な選手や経験あるコーチの頭の中だけに秘められていた、動きの知恵を指導に活用できるようになります。

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