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世界に挑む!(本多灯選手)

世界に挑む!(本多灯選手)
世界に挑む!(本多灯選手)

2020東京五輪200mバタフライ銀メダリストであり、今回、パリ五輪同種目代表に内定した、日本競泳界の若きエース本田灯選手。仲間とともに競い、高めあえる水泳が何よりも楽しくて大好きだと語る。五輪、水泳への思いを聞いた。


ー2024年パリ五輪200mバタフライ代表に内定しました。レースにはどのような気持ちで挑まれましたか。

 パリ五輪の競泳代表選考は“一発勝負”の大会です。200mバタフライの決勝では、寺門弦輝選手が優勝、僕は2位で同種目代表内定を得ました。僕自身、終盤50mの追い上げを得意としているにもかかわらず、その終盤で寺門選手に抜かれてしまったんです。共にパリに行けることに関しては素直に嬉しく健闘を称え合いましたが、自分としてはパリに向けて大きな課題が見出せた大会でもありました。選考会前月2024年2月、ドーハで行われた世界水泳選手権での200mバタフライで、僕は日本人初の金メダルを獲得し、それが世界大会で初めて獲得した金メダルでした。翌月に五輪出場をかけた選考会があることはもちろんわかっていたのですが、今考えると“ 絶対に勝ちたいという強い気持ち”が、金メダル獲得で僅かに薄れてしまったのだと思います。

―成功が油断を生んだのでしょうか。

 ドーハの世界大会が終わってからパリ五輪選考会まで約1カ月。心身共にリフレッシュしたい気持ちもあり、少し休みを取りました。金メダルは大きな自信にもなりましたし、五輪選考会はオリンピックに出るための1レース、という意識があったのかもしれません。結果的に「そんな甘い気持ちじゃ勝てない」ことを学びました。 金と銀を分けるのは、やはり気持ちの強さです。勝ちたいという強い思いがあるからこそ、毎日目標を意識し、練習への取り組み方も変わります。そして試合当日の闘争心が違ってきます。パリ五輪に向けて、今ここで気の緩みに気づけたことは良かったことです。ただ、気づいただけはでなく、今後の練習に対する姿勢や行動に移すことが、選考会での失敗を成功に変える秘訣だと思っています。自分だけではなく、支えてもらっているコーチやトレーナーさん含め、チームメイト全員で戦っていく思いでいます。

―チーム全員で戦うとは、どのような思いからですか? 

 パリ五輪に向けて多くの仲間と一緒に練習を重ねてきましたが、今回代表に選ばれなくて悔しい思いをした選手もたくさんいます。普段一緒に切磋琢磨しているからこそ、自分が頑張れた部分もありますし、僕自身、水泳だけでなく仲間と共に水泳をすることが本当に楽しくて大好きな時間でもあります。だからこそ、僕が彼らの思いまで力に変えてオリンピックで戦いたい。そんな強い思いを日々の意識や行動に落とし込み、世界の舞台に挑みたいと思っています。

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