志望校の選び方⑥
本記事は志望校の選び方⑤の続きの内容です。こちらも併せてご覧ください。
大学選びのポイント
⑤キャンパスの所在地、雰囲気、施設・設備の充実度
キャンパスの雰囲気も重要な要素である。実際のキャンパスの雰囲気は体験しないと分かりにくいので、立ち入りが可能ならば平日の授業を行っているときに大学を訪問してみるとよい。オープンキャンパスのときとは違った「大学の素顔」を見ることができるだろう。また、図書館や実験・実習設備などの学習環境が整っているかどうかも確認しておきたい。学食の価格やメニューを見てみるのも楽しい。大学内に大学生協が設置されていれば、学食・文具・書籍・自動車免許・海外旅行パックツアーなどが、通常よりも安価で購入できるので、確認してみるのも良いだろう。また、大学周辺の商店街などを散策し、どのような施設・店舗があるか確認するのも良い。
大学は勉強だけをするところではなく、学友との付き合いやサークル活動なども大学生活の重要な要素である。授業以外で集まることのできるラウンジやサークルスペースが充実しているかどうかも確認しておこう。また、近年は各大学のサークルがそれぞれSNSを運用していることも多い。よりリアルな学生生活が垣間見えるので興味があるサークルについてチェックしてみるといいだろう。
なお、大学によっては、学部によってキャンパスが異なる場所にあったり、学年でキャンパスが分かれていたりする場合もある。体育の授業のグラウンドが離れた場所にあったり、クラブ・サークルの活動場所が離れたところにあったりする場合もある。さらに近い将来にキャンパスの移転が予定されている場合もある。自分がどこに通うことになるのか、あらかじめ十分に調べておこう。
⑥学生数(入学者数・退学者数)
学生数については、定員に対して入学者数が少なすぎる場合(定員割れ)と多すぎる場合(定員超過)とがある。どちらも学習する環境としては好ましくない。定員に対して入学者数が少ないと、大学の授業料収入が少なくなるので教育内容にしわ寄せが来ることになる。一方、定員に対して入学者数が多すぎると、設備が足りなくなったり、学生一人ひとりに対するケアが不十分になったりしてしまう。また、退学者数も大学を評価する材料の1つである。退学者数は公表していない場合もあるので、そのときは卒業者数と入学者数とを比較して判断することになる(ただし、定員が変更される場合があるのでその点は注意が必要)。退学者が多い場合は、その大学に何らかの問題がある可能性がある。