名古屋大学
認知症の術後状態を予測する AI モデルを開発
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名古屋大学の齋藤竜太教授らの研究グループは、手術前のデータを用いて、慢性硬膜下血腫の患者さんにおける手術後の身体機能の状態を高精度に予測する AI モデルを開発した。
詳細は以下の通り。
「慢性硬膜下血腫」とは、脳の表面を覆う硬膜と脳自体の間にゆっくりと血がたまる状態を指す。特に高齢者の場合は頭への外傷がなくても生じることがあり、認知機能の低下を引き起こす。この病気は主に手術によって治療される病気だが、これまでの研究や治療法では、手術後の身体機能を正確に予測することは難しいとされていた。しかしこの研究では、最先端の AI 技術を活用して、手術前に利用可能な血液検査・画像検査や臨床所見などの情報を網羅的に解析し、慢性硬膜下血腫の患者さんの手術後の身体機能を、91.9%という精度で予測することが実現した。
この新たに開発されたモデルの導入により、今後は患者さんやその家族が最適なケアプランやリハビリテーションなどの医療サービスを受け、退院後の生活設計をより適切に行うことができることが期待されている。
※本記事の内容は掲載日時点の情報です。詳しい情報は大学公式HPから確認してください。
■参考ページ
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/10/-ai-4.html
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