京都大学
緑を赤へ―緑色蛍光蛋白質を赤色に変えることに成功―
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京都大学が、緑色蛍光蛋白質を赤色に変えることに成功した。
今村博臣准教授率いる生命科学研究科の研究グループは、世界で初めて緑色蛍光蛋白質(GFP)を改変して赤色蛍光蛋白質(RFP)を人工的に生成することに成功した。
蛍光蛋白質は現代の生物・医学研究に不可欠なツールであり、特に厚い試料や長時間の観察に必要な赤色の蛍光蛋白質は天然のRFPでは不足していた。
研究グループはアザミサンゴ由来のGFP(AG)に着目し、最大級の量子効率を持つ赤色蛍光蛋白質(RFP)に改変し、さらに、その立体構造を解明し、赤色蛍光発色団形成に重要なアミノ酸とその立体配置を明らかにした。
これにより、生体内部のイメージングに適した高性能なRFPの開発が期待される。
研究者のコメント <<以下、元記事引用>>
「この研究を始めた当初は思ったように赤色の蛍光が現れずに苦悩しましたが、地道に検討を重ねることで最初のGFP由来RFPの開発へとつなげることができました。
蛍光蛋白質はその実用面が強調されがちですが、その発色団形成の仕組みも興味深い研究対象です。
本研究をきっかけにRFP発色団形成の仕組みについての理解が深まることで、高性能なRFPを論理的に設計して開発できるようになるはずです。」
※本記事の内容は掲載日時点の情報です。詳しい情報は大学公式HPから確認してください。
■参考ページ
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-10-24
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